「活動」と「参加」のリハビリテーション
地域包括ケアシステムにおける「リハビリテーション」は、身体機能回復ではなく、「役割の創出」「社会参加の実現」です。
リハビリテーション颯倉敷では、専門職によるアセスメントを通じて、その方の「目標」を明確にしそれにもとづいた段階的なメニューを作成しています。
特徴1:地域密着型(旧小規模型)でも、各専門職が常駐しています
生活期のリハビリテーションにおいて、身体機能面だけではなく「どのように生活されているか?」という生活機能面の把握が大切だと考えています。そのためには、生活期リハビリの専門職が常駐し、アセスメントから居宅訪問やリハビリを実施しています。作業療法士・看護師・社会福祉士が一体となり、丁寧なアセスメントから利用者様と一緒にメニューを作成します。
また、私たちはケアマネージャーさんはもちろんのこと専門職だからできる医療機関との連携や地域の自治会、お店、サロンなどとも連携していきます。
「社会福祉士」は、ソーシャルワークの専門職で、計画書の作成から関係機関との調整を行い、「活動」と「参加」の支援において中心的な役割を担います。
特徴2:次に「目標」に向けたメニュー
作業療法士・看護師・社会福祉士が一体となり、丁寧なアセスメントから利用者様と一緒にメニューを作成します。
これはデイサービス内での運動はもちろんのこと、認知症のご利用者様も含め、どんな利用者様に対しても専門的なアセスメントに基づいて目標設定を行います。通所の中で「何をするか」ではなく、家庭や地域の中で「何ができるのか」ということを大切にしています。
特徴3;「役割の創出」と「社会参加の実現」
リハビリの運動効果が、実際に家庭で活かされているかは、非常に重要な視点です。
今までの利用者様のなかには
「久々に2階へ上がれた」
など自宅内での変化にとどまらず、
「20年ぶりに旅行に出かけた」
「久しぶりに料理を孫に作った」
「県外のお墓参りに行けた」
など、役割の創出と社会参加の実現を目指しています。
・湯船につかって指先を動かしてみましょう
・TVのチャンネルはリモコンではなく、スイッチで変えましょう
・天気のいい日は、犬の散歩を30分行いましょう
いずれも地味なものかもしれませんが、こういった「目的や目標、現状に沿った適切な運動の積み重ね」が、大きな差となって現れるのです。