医療機関・介護施設のリハビリ部門管理者のための実践テキスト
2冊目の著書である本書は、リハビリ部門管理者にとって「マネジメントの教科書」となる内容に仕上りました。
これまで、リハビリ部門管理者に求められていたのは「教育や人材育成」でした。もちろん、その重要性は今でも変わらないどころか、さらに増していることでしょう。ですが、今は収益管理や報酬改定対応、多職種連携から多事業所連携までが求められ、その職務はますます多岐に、複雑化の一途を辿っています。
また、今後の診療報酬や介護報酬における基本報酬の減少、急激なスタッフ増加や、リハビリ職の働く価値観も多様化しているなど、私たちはまさに、「過渡期」の真っただ中にいるのです。
そんな中、リハビリ部門管理者に限らず問題なのは、「マネジメントを学ぶ土壌がない」ということ。未だ多くの方が、前任者のこれまでの経験による「持論」から学んでいることでしょう。確かに、それには素晴らしいものが多いのですが、合う合わない」がありますし、再現性が乏しいことも多いです。
そこで登場するのが「理論」です。理論とは、「あらゆる事象から導き出した法則」のようなもの。整理された知識体系から学ぶことで、時間をかければ誰でも身につけることができます。
本書では、
- リーダーシップ
- フォロワーシップ
- マネジメント
- 教育・人材育成
- コミュニケーション
- キャリアデザイン
この7つの手法をご紹介しております。
本書も、リハビリ部門管理職が直面する「よくあるケース」を扱い、精度の高い解決法までをご紹介しております。
また、「リハビリ職のキャリアデザイン」にまで触れた書籍はあまりないと思われます。私自身、作業療法士からスタートし、経営コンサルタント、作家、事業家と、キャリアを展開しております。管理職やこれからリーダーになる方のみならず、「ご自身のリハビリ職としてのキャリアを真剣に考える人」にも、お役に立てる内容になっております。